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運動会初参加 (暇人さん)
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暇人さん(運動会初参加 )2015/10/18 (Sun) 23:40:21
今月(10月)の4日に私の住んでいる町内の運動会が開催され、私も参加しました。
65歳の私にとって、運動会参加はなんと初めての経験だったのです。
4歳で結核性股関節炎を発症し、4年後右足の股関節固定術を受けて昭和35年2月、通常の子供よりも2年10か月遅れで小学校に入学しました。
入学当初は足首から胸までのコルセットを着けていたため、身動きもままならず、椅子に座ること、起立や寝ること等全てにおいてまるで拷問をうけているようでありひとつとして楽な姿勢はありませんでした。
小学校6年生になる直前にコルセットから解放され、天にも昇るような気分にはなりましたが、股関節固定のため全てのスポーツに共通する走る動作が出来ず、スポーツする上では致命的な欠陥を抱えていました。
そんな訳で小学校、中学校、高等学校と体育の授業は全て見学でした。
同級生が体育の授業を受けている間、私は校庭の傍らで見ているだけでした。
だから高等学校までは体育の授業が一番嫌いでした。
いつも授業が早く終わる事を願っていました。
大学に入ってからはあまり走らなくてもよい卓球を選択して、初めて体育実技の授業を受けました。
しかし、走ることが必須の運動会は参加出来ませんでした。
それは社会人になっても変わりはありませんでした。
そんな訳で運動会というものには縁がない人生を歩いて来ました。
ところが、昨年町内の自治会の役員になったことにより、運動会の競技に出るように自治会長さんから申し渡されたのです。
それで昨年、運動会に初参加する予定でした。
しかし、生憎当日は台風接近で中止になったので、今年の運動会がわが生涯で初めての運動会参加と相成ったのです。
自治会長さんも私の足の事を甚く心配されたようで、あまり走らなくて済むグラウンドゴルフリレーという競技に出るよう促されました。
このグラウンドゴルフというのは、ゴルフ場まで行かなくても手軽に運動場(グラウンド)で出来るもので私の近所では年配者を中心に盛んなスポーツです。
運動会では1町内12名でチームを組み15m前方のホールポストを目指してクラブというものでボールを打ちホールポストに入れば次の人にリレーして12人目の最後の人がボールを持ってゴールまで走るというもので、速さを競うものでした。
運動会の参加の11町内毎に12名の参加者がいるので、総勢132名もいて大賑わいでした。
幼少期から足が不自由でしたから中学生頃から、健常者の方が経験出来ても自分には経験出来ないものが人生に於いて幾つかあるだろうなとはおぼろげながら思っていました。
例えば高校・大学への進学、自動車の運転、サラリーマン生活、恋愛、結婚、子供を抱くことなど等です。
しかし、経験出来ないだろうと考えていた運動会参加が65歳にして実現しました。
勿論健常者のように元気に走ったり、跳躍したりする競技種目ではありませんでしたが、参加出来たことただそれだけで嬉しかったのです。
65歳になった現在考えてみれば、運動会参加以外にも色んな事を経験することが出来ました。
悩みむ事が多かった中学・高校生時代のことを思うと夢のようです。
世の中には様々の人々がいます。
足の不自由さゆえに差別を受けたことや毛嫌いされたこともありましたが、そんな時必ず私を励まし力を貸して下さった方々の存在がありました。
今、曲がりなりにも全うな人生を送れているのはお世話になった方々のお陰です。
その方々の顔を思い出して感謝しているところです。
長くなりました。
失礼します。
もみじコメント2015/10/19 (Mon) 10:38:08
暇人さん、こんにちは。
暇人さんの初めて物語がまた1つ増えましたね。おめでとうございます。
人は、死ぬまで、幸か不幸かは決められない、という良い例のような気がします。
人は良く、他の人をうらやましがりますが、自分の有利なことに気づかず、人の良い部分だけを抽出して、嫉妬しているように思います。
しかし、他の人だって、人に言えない悩みを抱えているかもしれません。だから、私は人を「うらやましい」とは、いわないように気を付けています。しかし、私だって人間ですから、思わず「好いな」と思ってしまうこともありますが、言葉や態度には出さないようにしています。
暇人さんの楽しそうな姿を思い浮かべながら、今までのご苦労なども思い起こしながら、この投稿を読んで、私はうれしくなってしまいました。
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