暇人さん（思い出の地　長崎）2014/09/10 (Wed) 20:00:20

小学校時代、以前も書いたと思いますが社会科見学には一度も行けませんでした。
しかし、6年生の修学旅行には参加することが出来ました。

何時頃行ったかもう忘れてしまいましたが、その時の写真を見るとどうも秋のようです。

それまでコルセットを身に着けて松葉杖を突いている身では、自由に行動することが出来ず、学校外での行事には参加出来なかったので、修学旅行も諦めていました。
しかし、万が一許可が出るならば行ってみたいと心密かに夢見ていました。

また、家族旅行というものも家が農家であるため、両親が忙しく働いていて、余裕がなく行ったことはありませんでした。

しかし、私が30歳位の時、従兄弟の家に遊びに行った折、従兄弟の子供が私になつき一緒に遊びました。従兄弟の子供は5歳位でした。
庭で遊んだあと、家に入りましたが、その子供が私を2階に誘い従兄弟の家族の旅行の写真を私に見せて呉れました。

その写真の中には、姉も一緒に写っていました。
その写真はそれまで一度も見たことのない写真でした。
その時、その写真を私の眼に触れないようにしてくれた両親の心遣いを思いジーンと来ました。

それはともかく、6年生になってコルセットが外され松葉杖からも解放され、自転車にも乗れて体が丈夫になりました。

そんな6年生の夏休み前、担任の先生から長崎への一泊の修学旅行に参加するように言われました。

体の不自由な子を他の子と同じように旅行に参加させて下さり、何にも心配することはないと言って下さった先生、またよく分からなかった算数も放課後教えて下さった先生、大変感謝しています。私の恩人です。

私は飛び上るほどびっくりしました。夢にまで見たことが現実のものになったのです。
早速家に帰り、そのことを両親に話しました。両親も大変喜んでいました。
この修学旅行が私にとって、人生初の旅行となりました。

修学旅行に行く朝、バスが校庭に入って来ました。私達は乗り込みました。
バスの座席に座り外を見ると何時の間にか来ていた父親の姿を見つけました。父親は何度も何度も担任の先生に頭を下げていました。

バスはフェリーに乗り、有明海を渡り途中雲仙仁田峠に寄り待望の長崎市内に入りました。

そして、長崎の名所を訪れました。全てが初めての経験であり、ワクワクすることばかりでした。
今も当時の事を思い出すことがありますが、初めて同級生と同じバスに乗り、一緒に行動出来たことがその後の自信となりました。

すっかり長崎市内が気に入りました。
その後、何度か長崎の地を訪れました。

ある時は長崎の大学に進学していた友人を訪ねて、またある時は大学の同級生とそして昭和58年のゴールデンウィークには結婚後2ヶ月目の家内と旅行に行きました。その後ランタンフェステバルにも2度行きました。

諏訪神社、崇福寺、大浦天主堂、グラバー邸（当時はこう言ってました、何時からグラバー園になったのでしょう？）オランダ坂、平和公園、眼鏡橋、中華街、稲佐山等々。

長崎は思い出の地となったのです。

もみじコメント

暇人さん、こんにちは。

暇人さんのおっしゃる社会科見学とは、ことちらでいう遠足のことなのかなと思っています。

生まれて初めての旅行は、長崎だったのですか。

暇人さんは、本当に大きくなってからの初めてが多いので、感動もひとしおでしょう。

良い先生との出会いで、勉強も教えてもらえ、修学旅行にも行けました。

小学生の時は、いろいろと辛いこともありましたが、本当に良かったですね。