ピアさん（ご挨拶 ）2015/08/09 (Sun) 15:16:51

掲示板の皆さん、はじめまして。　名古屋在住のピアと申します。
皆さんの投稿を興味深く読ませていただきました。


もみじさんとは、変形性股関節症の患者会の紹介で、以前にいろいろと相談させていただきました。

オフ会へお誘いいただきましたが、残念ながら参加できませんので、この掲示板でご挨拶させていただこうと思います。


私も股関節固定術から人工股関節になり、加えて膝も人工関節となりました。

股関節脱臼で生まれ、大腿骨の骨切り術２回の後、２０歳で右股関節固定術を受けました。

固定の角度は屈曲３０度くらい、脱臼位置で固定されていたのと、術後しだいに内転してきたため、脚長差は６センチぐらいありました。

２０年くらいで、同側の膝の変形が末期となり、それ以降は膝の痛みをこらえながらの生活でした。

膝の人工関節は、股関節が固定されているとできないため、まず股関節を人工にしなければなりません。
しかし、私の固定の術式は中臀筋の損傷が大きいため、受診したほとんどの病院で断られました。

そんな時に、暇人さんと同じ佐賀大学の佛淵教授を受診し、佐賀大学で手術を受けることになりました。

固定期間３６年、５６歳で手術、平成２０年暮れから平成２１年１月までの入院でした。

メスを入れて初めて、紙のようになった中臀筋が断裂していることがわかり、術中に縫合されたそうです。
そのため脚の延長ができず、人工関節の設置位置も戻せず、脚長差は治せませんでした。

また、股関節周りの筋肉、とくに中臀筋は本来より長さが短くなっているため、リハでは、ほとんど機能していないと言われています。


現在も補高靴と杖がなくては歩けませんが、当時「ゴッドハンド（？）」と言われていた医師に執刀していただいたので、誰がやってもこれ以上は望めなかったと思っています。


術後もうすぐ７年になろうとしていますが、設置された関節の位置、脚長、筋力とも左右差が大きく、そのバランスの悪さが身体にこたえます。

トレンデレンブルグ歩行のため、脚長差が実際よりも大きくなるので、逆側の腰（腰方形筋）が常に緊張しています。

未手術側の股関節（臼蓋形成不全あり）と膝も、だんだん悪くなってきました。


そんな身体ですが、私の人生のお供として付き合いながら、残された時間を有意義に過ごそうと、右往左往しながらも暮らしています。

これまでの経緯は私のブログのテーマ「人工関節・リハビリ」にも書いています。

よろしければご訪問くださいね。

「リハビリ日記」としていますが、猫好き、食いしん坊ゆえに、猫ブログ、食べ物ブログになっている感がありますが、
ご容赦ください。
今後とも、よろしくお願いいたします。

暇人さんコメント2015/08/11 (Tue) 11:45:47

ピアさん、こんにちは。

股関節固定術から人工の手術をされた方がとても少ないので、こうしてもみじさんの掲示板でお話出来るのが嬉しいです。

私の場合は8歳の時に固定術、そして人工の手術を受けたのはもうすぐ59歳なろうかとう時期でしたので固定期間は50年です。

幼少時に固定手術を受けたため、成人した頃には随分骨が変形して、患足を人前に晒すのがとても嫌でした。

人工の手術後半年目の検診時に、佛淵教授の後任のＭ教授からプールでの歩行を勧められて、水着を初めて着てプールサイドを歩きました。

やはり最初は嫌でしたが、ここで躊躇していては人工の手術を受けた意味がないと思い毎日水中歩行を続けました。

最初、佛淵教授の診察を受けた時のことは今でも鮮明に覚えています。

「貴方の手術は固定していて中殿筋が紙のように薄いので難しい。しかしそんな手術を私は50例ほどもやって来ました。手術は出来ます。手術日は21年5月20日で。」
こう言われました。

私は、地元の大学病院等で人工の手術を断られていたので、嬉しいと言うよりも茫然としてしまいました。

あれから6年が過ぎました。まさに光陰矢の如しですね。

今日もプールへ行く時刻となりました。
またお便りを致します。
では失礼致します。

もみじコメント2015/08/12 (Wed) 08:20:07

ピアさん、こんにちは。

私のたってのお願いをお聞き届けくださり、ありがとうございました。

ピアさんの、大方の経過は事前に知っていたのですが、屈曲30度で固定とは、驚きました。更に、10年以上も膝が末期で過ごしていたなんて・・・、どうやっって？の疑問がわきます。

私は、
「股関節が曲がらないので、これで膝まで曲がらなくなったら、絶対に生活できない。床に落ちたものをどうやって拾ったらいいの？床掃除ができなくなる。爪だって自分で切れなくなる。」
と考えて、固定17年後の46歳で人工の手術を受けました。

私も同じように、通院していた大学病院では、
若すぎる。
紙のようにペラペラなお尻の筋肉だから、股関節が動くようになっても、思ったより楽にならない。

その2つを指摘されて、手術を断られました。その後あっさりと、手術を受け入れてくれる病院と医師に出合い、幸せだと思ってます。それでも半年かかりましたが・・・。

トレンデレンブルグ歩行の動画を見つけました。

しかし、ピアさんの場合、こんな甘いものではないだろうと想像しています。

私の歩様は、コチラのサイトの一番下の、赤いセーターの動画が術後7年目です。


最近は、だいぶきれいに歩けるようになりました。

去年から実施しているOFF会を今年も実施する計画です。もう少し具体的なことが決まったら、ブログやこの掲示板でも呼びかけようと思っています。

OFF会の報告はコチラ

ところで、損傷している筋肉は、中殿筋だと勝手に思っていましたが、違うのですか？

中殿筋もほとんど機能していないとなると、損傷した筋肉と機能していない中殿筋と、2重苦なのだなと思い、気持ちが暗くなってしまいました。

私が心配しても、ピアさんが楽になるわけではありませんが・・・。

もう一方の股関節、膝も痛みがあるとか・・・。大変ですね。私には察することしかできないのとが、もどかしいです。

では、掲示板で、皆さんと楽しく交流して行きましょう。

本当はお会いできるともっと良かったのにな〜。

とっくんさんコメント2015/08/23 (Sun) 22:39:03

ピアさん、はじめまして(*^。^*)

昨年のオフ会で、もみじさんからピアさんのブログを紹介してもらっておきながら、この度初めてブログを読ませていただきました。

もみじさん、暇人さんと交流させていただき、昨年初めて人工への挑戦のため整形外科を受診しましたが、筋肉の損傷はオペで開けてみないとわからない、今の状態を思うと50歳でブラブラになってしまうかもしれないのはリスクが高すぎると、いったん棚上げになったため訪れませんでした。

ピアさんの前向きさ、明るさに感動しています。
（とはいえ日々日々不安だったり落ち込んだりされていることと存じます。）

私は今52歳です。大阪在住です。
右股関節を数度の骨切り後、20歳でコブラで固定。
27歳でこのままでは腰がやられると、別のDr.が固定のやり直しをして下さいました。

コブラ固定の先輩、ピアさんに、質問させていただければ幸いです。

中臀筋が損傷していてもお尻の筋肉に力を入れると硬くなるものですか？
（私のお尻は固くなってくれるのですが・・・。）


中臀筋が損傷していて、人工に替えブラブラになるとどれくらい家事が出来るものでしょうか？
術後どれ位で家事が出来そうですか？
不自由な点はどんなところですか？
どのように解決されていますか？

現在、立ったり座ったりする仕事をしています。
仕事もさることながら、夫と中3の男子との3人暮らしで、家事はやっぱり私メインなのです。


ブラブラになっても股関節が動くようになる方が楽になると思われますか？


ぶしつけな質問でお気を悪くされないか物凄く心配なのですが、もしもよろしければご意見をお聞かせいただければ嬉しいです。


もみじさんの掲示板での失礼をお許しください<m(__)m>

ピアさんコメント2015/08/24 (Mon) 21:59:53

とっくんさん、こんばんは。

同じ術式の方は初めてです！

手術されたのが、私のちょうど１０年後ですが、その頃はまだされていたのですね。


素人の知識で申し訳ないのですが、名古屋で受診した先生のお話によると、コブラヘッドプレートによる固定は中殿筋を傷めていることが多いそうです。

その代わり、ギプスをすることもなく、比較的早い離床ができるのだそうです。


この先生からは、人工股関節にしても関節が機能するかは何とも言えない、杖は外せないだろう、と言われました。

人工手術後、確かに、ブラブラでした。
ベッドから降りる（重力で）ことはできても、ベッドに上がることができませんでした。


今も、仰向けに寝て立て膝をすると、患側の右脚はグラグラで、姿勢をキープできません。
ボールの上に足をのせると、制御できなくて笑えるぐらいにあちらこちらと動きます。


退院後間もないころのこと、、夫の散髪（結婚以来私がしてます）をしようとしたら、両手がハサミと櫛でふさがっている状態で立ち往生。
まったく動くことができないことに驚いて、とてもショックを受けたことが思い出されます。


そのほかの家事は、椅子に座ったり、つかまったりしながらもなんとかできました。
術後６年になりますが、いまだにその頃の「超」手抜き家事で済ませています。
夫婦二人だけの生活ですので、それでよしとしています。


中臀筋については、術前に筋電図をとってもらおうとしましたが、関節が動かないのでできませんでした。
力を入れると固くはなりましたが、関節を機能させるまでの筋力はなかったようです。



人工股関節にしてよかったかどうか…というのはいろいろと不自由もあって悩むところです。

手術をしても思うようにならなかったことで、とても落ち込んだこともあります。

股関節が動くことによって、できる動作は増えて楽になった面はありますが、動くゆえに関節の不安定さからくる弊害（腰痛・脚長差など）も多々あります。


でも、私の場合、膝の人工関節を入れるために固定を外したので、他の選択肢はなかったのです。

膝が悪くなっていなくて、歩けていたら、痛みのなかった股関節の手術はきっとしませんでした。

もみじさんもきっとそうだと思いますが、やはり大きな不具合がない限り、なかなかできる冒険ではないのだと思います。


以上は私の個人的な経験、経過ですので、あくまでご参考程度になさってくださいね。


まだまだお若いとっくんさん、動画を見させていただくと、よい状態のようにお見受けします。

これから皆さんとの交流でいろいろな情報を得て、焦らずにじっくりと決めていってもいいのではないでしょうか。

いつかお会いできるといいですね！

もみじコメント2015/08/25 (Tue) 08:50:51

ピアさん、とっくんさん、皆さん、こんにちは。

ピアさん、とっくんさんの質問に答えていただき、ありがとうございました。

掲示板での質問は失礼/不躾ではないか。と躊躇するとっくんさんの背中を私と暇人さんが押しました。

やはり、情報は多い方が良いと考えたからです。

また、掲示板での質問を提案したのは、掲示板を読んでいるけれど、積極的には投稿しない人で、同じ症例の人がいらっしゃったら、参考になるかもしれないと思ったからです。

ピアさんの状態は、術直後の私と同じです。それが、何年も続いているのかと思うと、それは落ち込むこともあるでしょう。

ピアさんがおっしゃっていますが、私の場合は、2つ目の病気（身体表現性障害という精神の病気）のために、人工の手術を決心しました。しかし、股関節が動くようになっても、2つ目の病気は良くならず、ついに失業してしまいました。

股関節が動くようになった代わりに、支持性を失い、ぐらぐらした状態が長く続き、2つ目の病気がそれで悪化したと、医師からいわれています。

私を頑張らせ過ぎたと、家族が医師から叱られました。

去年、OFF会でとっくんさんとお会いした時、どんな話をしても、なんだか他人事のように受け止めているな。リスクがとっても高い危機感が、あまりないな。

と思っていました。

ピアさんとオンラインで出会って、事前にリスクが高いことを認識でき、それはそれで良かったと考えるようにしましょう。

これから、どうするかは、とっくんさんの決心次第です。

頑張ってください。私もできる限りとっくんさんを精神面で支えます。

とっくんさんコメント2015/08/25 (Tue) 20:01:22

ピアさん、早速お返事ありがとうございました。

見ず知らずの者へ、心のこもった優しいアドバイスありがとうございました。
書いて下さっているうちにお辛くなられなかったかと心を痛めています。

ピアさんの投稿を読ませていただき、改めて去年受診したDr.の言葉がよみがえってきました。

筋肉の損傷具合は事前にいくら検査してもオペで開けてみないとわからない。

CTで見たところ、骨頭を回転して固定してあるので回転を戻すオペも必要になる。

50歳で一生ブラブラになるかもしれないのは、今の状態から考えるとリスクが高すぎる。

今、痛みで夜も寝れないとかいうのなら別だけど・・・
どうしてもしろと言うならするけれど・・・
とのこと。

色々な例はあるけれど・・・
色々なお話は聞けるけれど・・・

よく心をかすめるのは言葉は
"私の現実”

もみじさんに他人事のように受け止めているように見えたのは、きっと"私の現実”は"私の現実”であってどうなるか分からない。
と思っているところがあるからかもしれません。

とはいえ、どんなことにも事前には
"たいしたことないやぁ〜”
と受け止めがちで、
実際事に当たった時に
"こんなに大変だったんだぁ〜"
と泣きを見ることが多い達だとは自覚もしているのですが・・・
（石橋をたたいて渡る達ではないということです。）

暖かいエールをありがとうございます。

もみじさんの情報発信のおかげで貴重でかけがえのない思いをさせていただいています。重ねてお礼申し上げます。

あせらず、じゅっくり考えていきますのでよろしくお願いいたします